入って見られた方にはわかるでしょうが
難産になると、お母さんだけでなく、胎児も大変なのです。お母さんが難産などで、恐怖や不安で筋肉が緊張しますと、余計に胎児や母体に負担をかけることになります。産院の雰囲気や産室の様子が気になるということもあります。入って見られた方にはわかるでしょうが、まるで分娩室は手術室のようです。
今でこそ、分娩台をピンクにしたり、雅子様の出産時に使われたものと同じ型のものを導入する、洋風なおしゃれな感じにコーディネイトされたインテリアを採用する、というような病院も出てきましたが、まだまだ多くの産院や病院では、無機質な手術台にビカーッと光り輝くライト、といった感じのものが多いのではないかと思います。これでは、妊婦さんは自分の体がどうにかなってしまうのではないか、このまま陣痛の痛みや苦しみの果てにどうにかなってしまう、赤ちゃんと会えないままにならないだろうか、という恐怖と不安で一杯なのです。そういうところで、いきめといわれても、できないでしょう。
それなのに、あの手術台のような無機質な部屋は、人を産み育てる女性をないがしろにしているかのようです。女性は、人間を増やす機械ではありません。それをやはり、妊婦側、または妊婦の家族側からもことあるごとに、病院や産院に要求していかなければ改善はなされないでしょう。分娩室は本来、静かで、薄暗い方がよいとされています。医師や助産師の手元が暗いと困る、というのは、産む妊婦側に配慮がまったくありません。そういう無機質な環境で生むことになるために、妊婦は母親になれない、「産まされた」つまり、「自分がないがしろにされた」という感覚にしかなれない人もいるのではないでしょうか。それが、子供への虐待に走ることさえ、容易にさせているのではないでしょうか。